令和6年度北陸観光コア人材育成スクール カリキュラム


講義スケジュール

開講期間:2024年10月~ 2025年1月

会場

対面講義およびハイブリッド講義の場合は以下の会場を使用します。オンライン講義の場合は完全オンラインにて実施いたします。

・北陸先端科学技術大学院大学 金沢駅前オフィス(ポルテ金沢9F)(石川県金沢市) ※以下「JAIST金沢駅前オフィス」
・能美市ふるさと交流研修センターウェルネスハウスSARAI(石川県能美市)

・AOSSA(福井県福井市)

・株式会社能作(富山県高岡市)

講義概要

※各回の内容が、フライヤー記載の情報と相違する箇所がある場合、本ホームページ上の記載が最新情報となります。

令和6年度のカリキュラムは、下記よりダウンロードできます。


開講式 2024年10月3日(木)13:00‐14:00

会場:能美市ふるさと交流研修センターウェルネスハウスSARAI

第1講 2024年10月3日(木)14:00-15:00

導入授業

 観光コアスクールにおける学習のプロセスの特徴と到達点を解説し、受講生が目指す修了後の成長した姿を示唆し、モチベーションを高めることがこの講義の目的です。また、これから学ぶに当たって必要なスキルと学習内容を共有します。

講師

北陸先端科学技術大学院大学 教授

敷田 麻実

  会場:能美市ふるさと交流研修センターウェルネスハウスSARAI

第2講 2024年10月3日(木)15:00-17:00

最近の観光の動向について

 観光事業や活動に関与する受講生が、観光の持つ意味やビジネスとしての可能性などを学び、観光の社会的・経済的重要性を理解できるようにします。さらに、観光に携わる専門家として、観光の基本概念や観光をシステムとして考えることを学びます。また、観光が「地域でどのような役割を期待されているか」についても解説し、その実現のために観光関係者に求められる条件や必要な対応について意見交換します。

講師

北陸先端科学技術大学院大学 教授

敷田 麻実

  会場:能美市ふるさと交流研修センターウェルネスハウスSARAI


第3講 2024年10月3日(木)18:00‐21:00

リスクマネジメント

 リスクマネジメント(リスク管理)は、組織やプロジェクトにおいて発生する可能性のあるリスクを識別、評価、対策し、管理するプロセスです。また、リスクマネジメントは一部の専門家や対象部門に任せるものではなく、組織全体で取り組む必要があります。観光産業は、他の産業に比較しても、予期せぬ事態(自然災害・事故等)に左右される産業です。講義では、リスクを最小化する方法をあらゆる角度から分析・評価して、その手法を議論します。また、リスク発生時におけるクライシスマネジメントについては、即座の対応と事後の対応に焦点をあてます。

講師

北陸先端科学技術大学院大学 研究員

出口 高靖

  会場:能美市ふるさと交流研修センターウェルネスハウスSARAI

第4講 2024年10月4日(金)9:00-17:00

ファシリテーション

どうすれば、協力し合い高めあえる集団になれるのか?

どうすれば、それぞれの個性や強みを活かしあえるのか?

どうすれば、楽しく学びあえる場をつくれるのか? どうすれば・・・

教員時代も起業してからも、こんなお悩みをたくさん聴いてきました。

 この悩みは今に始まった話ではなく、人間が集団で生活するようになった頃からの悩みかもしれません。そう考えると、この悩みを解決していくのは、本当に難しい事です。しかし、人類が散々悩んできたからこそ、そこで得た経験や理論も豊富に存在します。

 みなさんと 1 日かけてじっくり「ファシリテーション」「チームビルディング」について、経験を振り返り・実践しながら、考えを深めていきたいと思います。

講師

合同会社 楽しい学校コンサルタントSecond 代表

前田 健志

  会場:能美市ふるさと交流研修センターウェルネスハウスSARAI


第5講 2024年10月10日(木)10:00-16:00

ホスピタリティイノベーション

 観光産業やサービス産業で提供される、「サービス」は重要です。優れたサービスを創出するためには、他者(社)との差別化や競争優位性を発揮し、企業価値を高めるホスピタリティが重要な要素です。本講義では、観光分野に必要な、ホスピタリティの役割や意義、価値共創、組織支援、現場における感情労働の課題について学びます。加えて、優れたサービスを創出するためのホスピタリティのマネジメントやイノベーションの仕組みを学びます。

講師

愛知淑徳大学 教授

信川 景子

ゲスト:通訳ガイド 伊集院 幸子

  会場:オンライン

第6講 2024年10月24日(木)10:00-17:00

アカウンティング基礎編

 受講生の皆さんは「会計・簿記・財務・経理の違いを説明してください」と問われて明瞭にできますか。本講義では、会計は難しい、面倒くさいといったアレルギー反応をなくし、決算書を作れないが読める、活用できることを目的とし、次の2テーマを学びます。

テーマ① 「決算書が読める」ための最低必要な知識や仕組み

テーマ② 決算書のうち、財務3表である「貸借対照表」「損益計算

     書」「キャッシュフロー計算書」に記録される内容

講師

榊原輝重税理士事務所 所長

榊原 輝重

 

  会場:JAIST金沢駅前オフィス


第7講 2024年10月25日(金) 10:00-16:00

アカウンティング応用編

「決算書を分析する」とは、数字から会社の特徴や抱える課題を読み取ることです。そこでこの講義では、アカウンティング基礎編の講義をベースに、決算書は作れなくても、読める、活用のために決算書を分析的に見ること、実際の経営の改善につなげることを目的とし、次の2テーマを学びます。

テーマ① 決算書の具体的な分析方法と各種の会計指標の意味

テーマ② 実務家視点の決算書から経営改善に結びつける手法

講師

榊原輝重税理士事務所 所長

榊原 輝重

  会場:JAIST金沢駅前オフィス

第8講 2024年11月6日(水) 10:00-17:00

ファイナンス

 本講義では、アカウンティング基礎編と応用編で学習した内容(財務諸表の理解及び決算書の見方)を踏まえ、新規事業のための資金調達に必要な事業計画書を作るための基礎知識を講義とワークで学びます。そのうえで、DMO等の地域観光組織が資金調達を合理的に実行する手法や選択肢を学習します。その際に、観光庁のDMOガイドラインに沿って運営を学びます。また、安定的な運営資金の調達のための考え方を、事例を通して学びます。

講師

株式会社NOTE

石﨑 陽之

  会場:オンライン


第9講 2024年11月15日(金) 13:00-16:00

トップリーダーの講話と対話Ⅰ(イノベーター)

 企業や組織としてのビジョンの持ち方やビションの共有、それに基づく経営や新事業の開拓戦略を学ぶことを目的とします。今までの事業運営のスタイルや組織形態のまま、新しい働き方や経営改革ができるわけではありません。そこでこの講義では、企業が持つ今までの資産を生かしながら、変革を恐れずに新しい事業に進出することや、業態や事業内容も変革して伸びていく例として「能作」の進めている事業からの新しい観光や事業創出を学びます。

講師

株式会社能作 代表取締役社長

能作 千春

  会場:株式会社能作(高岡市)

第10講 2024年11月29日(金)10:00-17:00

DMOマネジメント

 本授業では、近年、観光庁が制度化し組織の構築や運営が進められている、観光関連組織であるDMO(Destination Management/Marketing Organization)について学びます。特に、観光地経営や運営の視点で、DMOに期待される役割、観光地をどのように魅力的にし、地域のブランド化を進め、マーケティングを進められるかを主に福井県のDMOの事例から学びます。またDMOの役割を実現するために必要なDMO組織構築や運営方法、事業推進方法などを福井県の事例を基に学習します。

講師

公益社団法人 福井県観光連盟 観光地域づくりマネージャー

佐竹 正範

ゲスト:毛利裕昭(一般社団法人 越前町観光連盟)

  会場:AOSSA(福井市)


第11講 2024年12月6日(金)10:00-17:00

観光DX

 日本の人口は 2008 年をピークに減少の一途を辿っています。人口減少に突入した国では、需要と供給のバランスが成り立たず、多くの業界で需供が逆転していきます。需供が逆転した経済では、需要者側と供給者側がデータで繋がっておく必要があります。そのためにはいかにデータを収集し、分析し、共有し、データに基づいた行動をするかという思考が重要になってきます。本講義の前半では、実際の観光地のデータを用いて特徴を分析し、地域の観光DXの進め方を学びます。後半では、自治体の観光部局として観光プレイヤーを支援するためのデータ収集・分析の仕組みを提供した背景を学び、実際の現場ではどのように活用すべきか、グループワークを通じて考えていただきます。また、持続可能な観光業を実現するためには、身の回りの業務で DX の必要性があるものを考え、何が足りていて、何が足りていないか、学びながら発想していただきます。

講師

公益社団法人 福井県観光連盟 観光地域づくりマネージャー

佐竹 正範

 

石川県データアナリスト

羽生田 文登

  会場:JAIST金沢駅前オフィス

第12講 2024年12月12日(木)10:00-12:00

イノベーションマネジメントⅠ

 本講義では、新しい技術やアイディアが市場を通して社会に経済的価値を生み出していく「イノベーション」に付いて学びます。そして、イノベーションが社会を変えていくことの可能性と課題を理解します。そのためにまずイノベーションの歴史を学び、さらにイノベーションの事例を知ることで、そのプロセスやイノベーションの特性を理解します。そしてイノベーションを組織的に促進するためのマネジメント、プラットフォーム戦略、エコシステムとマーケティングとの関係を学習します。あわせて、新しい発想やアイディアを捻出する知識創造やナレッジマネジメントなどの「創造性」についても習得します。

講師

北陸先端科学技術大学院大学 教授

敷田 麻実

  会場:JAIST金沢駅前オフィス


第13講 2024年12月12日(木)13:00-17:00

イノベーションマネジメントⅡ

 イノベーションを実際に推進する際に必要な条件を整理した上で、実際にイノベーションを推進するプロセスを学びます。新しい技術やアイディアの出し方、その説明の仕方、そして、第三者への共有のポイントを学びます。また効果的に価値を創出するためのイノベーションマネジメントを学びます。

講師

株式会社クリパリンク 代表取締役

竹田 太志

  会場:JAIST金沢駅前オフィス

第14講 2024年12月19日(木)10:00-17:00

観光サービス創造

 本講義は「観光創造マネジメント」から学ぶ、サービス創出のための技法を通して発見した新規事業の目的や顧客のニーズ、社会課題を基に、観光分野における新規事業の立案をします。新規事業立案はそのための準備では「仮説の設定と検証」と言う思考方法を身に着けることが重要です。そのためにこの講義では、マーケティングの考え方を活かして事業を構想・設計する演習を行います。同時に、新規事業推進のための体制構築の知識も学習します。

講師

小樽商科大学 グローカル戦略推進センター 特任准教授

赤穂 雄磨

  会場:オンライン


第15講 2024年12月20日(木)10:00-17:00

観光サービス創造演習

 

 本講義では今までの学習内容を応用して、地域の観光に関する新規事業を立案し、事業の計画書(提案書)を作成します。同時に各自の新規事業アイデアを他者に伝える技法であるセールスピッチ(ショートプレゼンテーション)を学びます。最後にその内容を発表します。その内容は、社会性、新規性、実現性、市場性などの基準で受講生と講師が評価します。

講師

小樽商科大学 グローカル戦略推進センター 特任准教授

赤穂 雄磨

  会場:オンライン

第16講 2025年1月10日(金)10:00-13:00

トップリーダーの講話と対話Ⅱ

(ビジネスメンター) 

 自分にとっての仕事の意味や、これから何をすべきか、何のためにビジネスをするかなど、ビジネスを進める際に必要な基本的な『ビジネス哲学』を経営者としての経験豊富な講師から学びます。

 また、イノベーションが必要とされる現代のビジネス現場で、ビジョンを持つことの大切さや、ビジョンを示すビジョナリーの役割の重要性について解説します。それを元に、後半の対話形式のワークショップで、受講生はイノベーションを促進するリーダー像を学びます。

講師

(株)ネクスウェイ 取締役 専務執行役員CTO

荒野高志

  会場:JAIST金沢駅前オフィス


第17講 2025年1月10日(金)14:00-17:00

振り返り学習/発表会

 サービスプラン(提案書)の発表を行い、他の受講生や評価者からの評価を得ます。また、北陸観光コア人材育成スクールの全授業を通した学習成果のふり返りをします。そして、コアスクールでの学びを受講生同士の対話で相互評価し、コアスクールの学びで得たものを総括します。

講師

北陸先端科学技術大学院大学 教授

敷田 麻実

  会場:JAIST金沢駅前オフィス


修了式 2024年1月24日(金)15:00‐17:00

修了証、履修証明書の授与、記念撮影および優秀賞の発表を行います。

会場:JAIST金沢駅前オフィス



北陸先端科学技術大学院大学
北陸観光コア人材育成スクール事務局(リスキル・リカレント教育センター内)

〒923-1292 石川県能美市旭台1-1

TEL:0761-51-1714/1734/1084

E-mail: info_ces★ml.jaist.ac.jp ←★を@に変えてください

受付時間:9時~17時(土日・祝日等を除く)